職場環境の特徴を知ろう
1990年代後半の渋谷は、IT企業が多く集まっていたことからビットバレーと呼ばれていた。
ネットバブルの崩壊により勢いは衰えたものの、2010年代に入ると再びITベンチャー企業が集まっていく。交通の便に優れた渋谷は拠点として優れていることや、若者の街であることからいち早く新しいカルチャーや流行をつかめることが主な理由だ。
これらのITベンチャー企業は社員数が少ない場合が多く、一人当たりの仕事量も多い。忙しいが、その分多くの経験を積むことができ、知識やスキルを身に着けるスピードも速い。時間に追われながら働くことになるので、効率的に仕事をこなすためのスキルも自然と身につくだろう。与えられる裁量も大きく、早い段階で大きな仕事を任せてもらえるようなケースもある。
しかし、マニュアルなどは存在せず、自分で試行錯誤しながら仕事をしていく必要がある。
また、社長との距離が近いことも特徴の一つだ。他の社員と同じ場所で同じように仕事をしており、時には一緒に食事をすることもある。社長の口から会社のビジョンや戦略について直接聞くことができ、高いモチベーションに繋がる。社長との距離が近いために意見を気軽に言うこともでき、採用された場合に反映されるのも早い。
ビジネスが手探りの状態で、社長でさえもどうするべきなのか分からない場合もある。そのため社員の意見は貴重なものであり、経験が浅い社員の意見であっても聞き入れてくれる。
たとえ採用されなくても、気軽に意見を言うことができる環境は大きなやりがいになるはずだ。